2022年3月です。(どんだけブログ放置してんだ、って話題は割愛)
少しずつ暖かくなってきて、いよいよ春が来ましたね。……いや、来てしまった。
春、それは田んぼの農作業が始まる季節です。(冬の間は山の刈払とか納屋のリフォームとかしてました)
春の作業は
・育苗(種籾予措、育苗ハウスの準備)
・圃場の準備(堀さらい、畦塗り、水口や水尻の配管の更新)
の二極方面で進んでいきます。これが4月まで。
中でも種籾の予措は、播種日を決めてから、浸種や芽出しにかかる日数を逆算して始めなければならないので油断できません。
え? 浸種ってなあに? ってそこから説明ですか? 僕もなんでやるかまではしりませんけど、積算気温100℃になるように(水温が10℃なら10日間)水に浸けます。
そして、仕上げに30℃のお湯で芽出しをします。これが12時間くらい目安で、品種は浸種の積算温度のずれによって変わってくるので、よく目を凝らして芽の状態を見ましょう。「ハト胸」になるまでと言われます。芽が伸びすぎていると、播種の作業性が不安定になります。
種籾が濡れたままだとうまく播種できないので、事前に水を切ります。手で握って開いて2,3粒手にくっついてるくらいの湿り気まで乾かします。脱水機を使うか、広げて干すかします。
育苗ハウスは、プール育苗の場合、地面の均平を±1cmくらいの精度で慣らします。誤差が大きいと、水が届かない苗箱や水没する苗箱ができて生育が揃いません。まあ、水が行ってれば毛管現象で多少は土が吸ってくれますが。
圃場は畦塗り、肥料の散布、堀に溜まった土砂を上げる、排水管や水口を修理改善する、といった作業があります。詳しくはそのうち。
とまあ、文章で描くと、数行で終わるんですけど、実際は肉体労働だし数や面積もあるので、そう簡単ではありません。
しかし「苗半作」という言葉の通りだとするとこれらの作業で出来栄えの半分が決まるらしいので、頑張りたいですね。
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