流し込み追肥

7月後半は水稲の追肥の季節ですね。

近年は緩行性の窒素肥料(一発肥料)を元肥に入れて追肥を省力している田んぼがうちの周りでは増えています。

それでも、追肥のタイミングは米の食味や収量に影響を与えるので、一発肥料じゃいつ効くかわかったもんじゃないだとか、値段がはるからあんまり量入れられないだとか、もっと肥料入れて収量増を狙いたい、とか考えると追肥することになります。

いや、元肥のときに一発肥料でいいと思うんですけどね。堆肥も同じく緩行性なので堆肥元肥でもいいですし。

で。NK化成(追肥に使われる肥料は窒素と加里の肥料)を手まきするのも大変ですし、動散背負って歩くのも大変そう。なんたって暑いし。いやあ、農家って体力勝負ですねー。

ねえド○えもん、なんか出してよー。

チャッチャラチャー♪ 流し込み追肥ー♪

この肥料(水口ポン太)を種籾ネットに詰めて、

水口にドサッとおいて水を流すだけでオーケー。ポン太あとはまかせたよ。うまく広がってくれ。

細かいことは袋に書いてある通りに。

(田んぼの水位を1cmくらいにしてから、ネットに入れた肥料を置いて入水を始め、水位が5cmくらいになるまで入水を続けて、終わったら水口を閉じる)

 

流し込み追肥のメリットは

・道具がいらない

・暑い中、田んぼの中をあるき回らなくてよい

・一度にたくさんの田んぼでできる

・変形田でも効率が同じ

デメリットは、

・水の勢いが必要

・水が必要

・やっぱり水口付近が濃くなる。

・細かい調整ができない

・倒伏に弱い品種だと倒伏する(特に水口付近)

といった感じ。

なので僕は「あさひの夢」の圃場しか流し込み追肥やりませんし、水を多く使うので近所の様子を伺いながら周りがあまり入水してないタイミング(昼間)で一気にやってます。

まあ、飼料米や加工米といった主食用以外の米(基準反収があるので)の収量を確保しようという目的ですね。食味はどうでもいいと割り切って時期は出穂期に近めで(その方が収量よくなるし)。

水口付近は葉色が濃くなるので気をつけたいですねー。といっても、流し込みやるからには避けられないですけど……。

農作業
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