当方、だいたい6月中旬に中干しですかね。(自信はない)
中干しとは、田んぼの水を無くして土に空気を入れて還元状態(酸素がない状態)の緩和(硫化水素で根を傷めないようにする??)、土が固まるので秋のコンバイン走行の足場の確保(確実に乾くなら別に刈り取り直前でもいいのでは?)、イネの無効分げつ(どうせ穂が間に合わない余計な茎)の抑制、……といった意味がある、ます。(自信ない)
これは意外とコシヒカリ用の最近の栽培技術で、水を絶つことで生育にブレーキをかけて徒長や過繁茂を防いで倒伏を防止する役割もあるらしいです。(肥料投入量の影響の方がでかい)
いわゆるV字型稲作理論の要になるのがこの中干しです。(この理論あまり理解してないけど)
(ググった)「出穂33日前に窒素を絶ってやればいい」
イネはアンモニア態の窒素が好きな植物です。アンモニアは水に溶けやすかったり、分子構造の中に酸素原子がなかったりすることから分かる通り空気があるところではなんやかんや酸化されて硝酸になります。
つまり、田んぼが乾くとイネはアンモニア態の窒素が吸いにくくなるんですよね。水もないし。そうして生育を止めるわけです。たぶん。
いや、イネも乾いた地面に対応して根の組織を水中用から陸地用に変化させたところへもう一度水を張ってまた根の組織を新しく作り直さなきゃーってダメージの与え方しているような気もするですが(持論)
参考までに、イネの根には通気組織があって葉から酸素が送らている管があります。イネをひっこ抜くと赤い色してるのは根の周りを還元状態からガードするのに酸素を出しているから鉄分が錆びてるんですよね。でも、土の中に酸素があると通気組織いらないということになって中身の詰まった普通の根っこになっちゃいます。通気組織のある根をちぎるとぷちっという空洞のあるような音がしますが、ない根をちぎるとぶちっという音がします。
あと、環境問題を考えると中干し中の水生動物の居場所の問題もありますね。たとえば、中干し期間中に水田に卵を生むカエルかなんかがいたとして、田んぼがみんなきっちり中干しをしてたらそのカエルはそのエリアからいなくなっちゃったりして多様性の損失につながるとか。
田んぼの水とは奥が深いものですね。
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